本日は我等が松方の兄貴こと、松方弘樹の74歳のお誕生日です。おめでとうございます！！
菅原文太の魅力を引き出す男が深作欣二なら、松方弘樹はやはり中島貞夫ありき！
松方の魅せ方をすべて熟知してらっしゃるからこそ、この作品は一層の輝きを放つのだと思います。
元々は「仁義なき戦い」の広能昌三のモデルでもある美能幸三が服役中に、実際に聞いた脱獄話を原案とした作品。
いかにも中島貞夫らしい反骨精神剥き出しの作風が当時を象徴しているかのようです。
松方のこの眼光の鋭さ、ギラギラした演技、それでもってコミカルな演出で物凄いギャップを生み出す緩急。
あの手この手で脱獄を試みては、どんどん刑期が加算されていく過程なんてもはやコントです。
拓ボン、室田日出男、志賀勝のピラニア三人衆が竹藪の中、ギコギコ牛を屠殺するくだりはまじで怪シーン。
梅宮辰夫や渡瀬恒彦、若山富三郎、西村晃、金子信雄という豪華キャストを端役で使っちゃう贅沢さも恐ろしいし、
そして看守役にはつい先々週に逝去が伝えられた曽根晴美さんの姿も…。ご冥福をお祈りします。
一方の松方の兄貴は今年の春に脳リンパ腫が報道されて以来ずっと入院中だそうで、病状はあまり思わしくないという噂も耳にしますが、早急な回復と現場復帰を切に祈るばかりです。
そしていい加減に「強盗放火殺人囚」と併せて早くDVD化していただきたい。
もしくは快気祝いとして！
東映さん是非お願いします！
