モミヂラミミヂ

白蛇伝のモミヂラミミヂのレビュー・感想・評価

白蛇伝(1958年製作の映画)
3.4
最後に愛が勝つ。

ニモとカンフーパンダとポニョにも通じる要素をふんだんに盛り込みながら水墨画のような芸術レベルまで昇華した昭和の名作アニメ。

主人公はイケメンだがナヨっとしてて前編色ボケしーの、泥棒に間違えられて島流しされーの、カツアゲされたら無抵抗で金出しーの、崖からおちて仮死状態なりーの。

その間ヒロイン含め他のキャラが大奮闘という異色の「少年向」冒険活劇。

とにかく、動物や町の人などとっても丁寧に可愛らしく表現をしており、初の長編を作るんだという意気込み以上の気合がこれでもかと画面に溢れて微笑ましくなる。

動物キャラがとにかく愛らしく、その頭の撫で方も愛情いっぱい、多幸感。

とりあえずわかりやすくもテキトーな実況中継風ナレーションに笑うのは時代の差。