りんごチャン

楢山節考のりんごチャンのレビュー・感想・評価

楢山節考(1958年製作の映画)
3.5
緒形拳好きだし今村昌平版と迷ったがこちらに。

有名な姥捨山の親子情愛物語。開始早々口上が始まり学芸会みたいな演出に戸惑いを隠せず。それはすぐに慣れたが途中で挟まれる長唄?が聞こえづらくちょっとしたストレスに。深夜に音量控えめで観るのには不向き。今作のため前歯を自ら抜いた逸話は有名だが、69歳設定の田中絹代は実年齢40代で捨てられるには若すぎる。走って戻れそう…。実際隣のお爺さんは捨てられるのが嫌で嫌でしかたなく山の途中から激走して家に戻ってた(笑)それでも親子の別れの場面では感情移入してウルウル。年老いた親を置き去りなんて出来っこない。