とんぼ玉骨太郎

楢山節考のとんぼ玉骨太郎のレビュー・感想・評価

楢山節考(1958年製作の映画)
4.6
「ゆっくりたくさん食べるといい わしも正月になったらすぐ山へ行くからな」

正直舐めてたというか、死ぬほど面白かったです。
ほんとに1958年に撮ったのか?ってくらい画面がバキバキに締まっているし、色の使い方が天才的だし、移り変わる照明やセットの立て方、撮影も素晴らしい。
ほんとに、題材とか雰囲気はパッと見古臭い感じなんだけれど、まっっったく古臭さを感じさせない。
なんでこんなに面白いのか。

パルム・ドールを取った「楢山節考」はまた別の監督の作品みたいですね。でも、この「楢山節考」を超えてるんだろうか……?超えてるとしたらすごいけど……

石臼で歯を砕くシーンの凄まじさ
けさきちのクソさ
袋叩きシーンの照明
映像的快楽の多さ……切り落とされる舞台幕、移り変わる照明、ゆらめく炎、降り注ぐ雪
とんぼ玉骨太郎

とんぼ玉骨太郎