ぽんてぬ

楢山節考のぽんてぬのレビュー・感想・評価

楢山節考(1958年製作の映画)
4.0
1958年製作の方。
映画なんだけれど、歌舞伎な演出でとてもインタレスティング!
場面転換の際に舞台セットが動いたり、BGMに浄瑠璃や長唄を使用していたり(長唄に普段馴染みがないから聞き取るのが少々むずかしいw)。
役者さんたちの演技も、演劇寄り。
芸術的な面で好きな作品。

70歳になった老人は口減らしのために山に捨てるという恐ろしいおきてのある貧しい集落。ちょうど70になる母・おりんとその倅・辰平の親子愛にスポットを当てた物語。
なかなか心が沈む~。
ケサキチなどの若者が「山へはやく行け」「いつ行くの?」みたいな軽い感じで話していることが恐ろしすぎて印象的だった。いくら掟だからと言えど…血も涙もない~。

夜、2人が楢山まいり経験者から忠告を受ける場面の不気味さと緊張感。じれったい長回しと青白い照明がよかった。
終盤、走る辰平。走り方?がすごくいい。
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