アタラクシアの猫

ショコラのアタラクシアの猫のレビュー・感想・評価

ショコラ(2000年製作の映画)
4.7
Très bien😍✨✨✨DVD購入して再鑑賞💡レンタル版には無かった特典映像が満載✨30分に及ぶメイキング映像も、未公開シーン(7カット)も素晴らしかった😆✨

未公開シーン「乳しぼり」「アルマンドの手紙」は何故そこをカットしたのか製作者に聞いてみたい。

【メイキングの感想】
中世の城塞都市フラヴィニー=シュル=オズラン村での撮影風景が楽しい。
チョコレート作りの技術指導はゴディバ社✨ジョゼフィーヌを演じた女優さんはラッセ監督の奥さま。

プロデューサー(製作)のデビッド・ブラウンはハリウッドの生き字引的な存在。代表作「スティング」「評決」「ジョーズ」「コクーン」「ドライビング・ミス・デイジー」「ディープ・インパクト」等々、そのPが『最もお気に入り』と言って憚(ハバカ)らない本作✨

伝説のプロデューサー、デビッド・ブラウンのインタビューを聞いていると(良い意味で)監督や俳優は、製作者の掌(タナゴコロ)の上で転がされているだけ…と感じ取れる。ポール・ニューマンもスティーブン・スピルバーグも、デビッド・ブラウンからの起用が有ってこそ今の名声が有るんだねー。

【再鑑賞のレビュー】
やはり映画は、一度見ただけでは分からない事も多い。再鑑賞で気付いた事は、レノ伯爵がキリスト教の「七つの大罪」の幾つかを冒してしまっている所。無作法者のセルジュに七つの大罪を用いて諭しつつ、レノ伯爵にも大罪の応報が現れる所が愉快。

ラストの大道芸人の火吹き男は…ビノシュ初期の傑作「ポンヌフの恋人」を想起させるのは偶然ですか?
2018-5-6
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閉塞感の有る村を打破して邁進する強い女性。大人のジブリ・アニメにしても良いような清廉な物語。
“伝統と因習”VS“チョコレート”
チョコレートを題材にした「バグダッド・カフェ」のような雰囲気のある良作。

1959年フランスの小さな村。
そこへ北風と共に母娘が訪れる。
母ヴィアンヌ。娘アヌーク。
大家の老婆アルマンドから、チョコレート屋を開くのに部屋を借りる。

村は断食期で“伝統としきたり”と言う悪習にがんじがらめ。ヴィアンヌは、チョコレート屋マヤを開店。
村長のレノ伯爵。ヴィアンヌを教会へ誘うとヴィアンヌは行かない、と言う。
娘は居るのにマダムではなくマドモアゼルだ、と言う。不信心なヨソ者と言いふらす村長レノ伯爵。

マヤでホットチョコを飲む大家のアルマンド。レノ伯爵の秘書カロリーヌは、アルマンドの娘だが、疎遠になり孫のリュックに会いたくても会えない。

チリ味のピリっと辛いチョコレートを気に入ったマダム。旦那への土産にと、グアテアラ産のカカオを使った「夜に効く」チョコレート。効果抜群(笑)

頭の変な女、ジョゼフィーヌの万引き。
ジョゼフィーヌの居るセルジュの店で「忘れ物よ」とチョコを届けるヴィアンヌ。ジョゼフィーヌは粗暴な夫に脅える弱い女だった。

異教徒を排除したいレノ伯爵。新米の神父の説教を操作して、チョコレートを堕落の悪魔と喧伝する。

しかしヴィアンヌのチョコレートを密かに愛する人もチラホラ増えてくる。毀誉褒貶(キヨホウヘン)に惑わされず、美味しいチョコを食べて欲しいと願うヴィアンヌ。

ジョゼフィーヌやアルマンド。犬の散歩のブルカ爺さん。爺さんが恋心を寄せるマダム・オテル。出てくるキャラクターが愛らしい人ばかり。特にジョゼフィーヌは、陰の有る暗い女から、美貌と輝きを取り戻して、後半は素敵な女性になる。

カロリーヌの改心の描写だけ若干弱いのが残念。
あと、信仰の第一義は…
どんな宗教でも「隣人を愛する」を徹底するようにしてよ!

とにかく…
とても味わいのある極上のドラマでした。
2015-12-27