ひでやん

レイダース/失われたアーク《聖櫃》のひでやんのレビュー・感想・評価

4.0
ルーカスとスピルバーグがタッグを組んで放つ壮大な冒険活劇。

時は1936年、ジャングル深くの遺跡で黄金像を見つける冒険家。未知の世界にドキドキ、まだ見ぬ秘宝にワクワク、仕掛けられた罠にハラハラ、巨大岩がゴロゴロ。間一髪の脱出劇の後、必死の逃亡劇に流れるテーマ曲。

ジャングルから飛び立つプロペラ機の胴体に「OB-3PO」の文字。「スター・ウォーズ」のオビ=ワンとC-3POをさりげなく入れて大脱出。

オープニングからこんなにも楽しませてくれる演出は流石だ。作り込まれたセットに安っぽさはなく、今見ても、なかなか見応えがある。

シリーズ1作目は秘宝をめぐってナチスと対立する通快アドベンチャー。

モーセの十戒が納められた聖櫃(アーク)をナチスが狙い、それを阻止するためカイロへ飛ぶ男。中折れハットにレザージャケット、右手にムチ、心にロマンを持った考古学博士インディ・ジョーンズの大冒険が始まる。

酒豪のマリオンと共にアークを目指すインディだが、ライバルのベロックとナチスが行く手を阻む。

酒場の激しい銃撃戦、追跡、逃亡、肉弾戦にカーチェイスなどアクションが満載。刀剣を振り回す男をあっさり銃で撃つシーンは名場面。本来、ムチ対刀剣の大立ち回りだったが、ハリソン・フォードが体調を崩したため、銃で撃っちゃえば撮影が早く終わるという理由で変更されたエピソードが面白い。

インディがトラックのフロントガラスを突き破り、ボンネットへ転がり、車体の下をくぐり抜けて荷台へ映るシーンは見応えあり。

手のひらの火傷からメダルのコピーをとるが、片面だけの不完全なコピーにより位置がズレるのがいい。良くできた脚本だ。アークまでの道のりは楽しめたが、ウジャウジャといたヘビがキツかった…。至近距離でシャーていってんだもん、ゾッとした。
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