ヴェネツィアの街並みに赤が映える、終始不安を覚えるホラー風味のサスペンス映画。
私の年齢よりずっと年上の作品だけど、古さが美しいノスタルジックな作品でした。
赤いレインコートの可愛い女の子が溺死する衝撃的なシーンからスタート。
この時の『赤』が鮮やかで印象的。
その後もファッション、インテリアなど、赤が怪しく存在感を発揮。
映像はとっても良いんだけど、ストーリー的には難解だった。
特別グロテスクだったり、残酷なシーンはなく、終始『何かが起こりそう』な曇天っぽい雰囲気が漂っていて無気味。
身も蓋もないことを言えば『それだけ』だから、ちょっと退屈に感じるシーンも多々あったかな。
ラストの展開はショッキングだけど『まあ、こうなるよね』と予想はつくから驚きは控えめ。
好き嫌いは分かれる作品かなー。
私としてはヴェネツィアの街並みやレトロファッションが好きなので楽しめたけれど、ストーリーはちょっと難しくて結局なんだったんだろうって謎が残った感じ。
とはいえ二度見するほど好きではない笑