ヴレア

虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜のヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

1.9

このレビューはネタバレを含みます

今日までYouTubeで無料公開されていたので鑑賞。原作既読。

最初に一番駄目だった点を言います。
この物語で一番重要なのはホタルで、特に虹色ホタルというのは特別なものである。なのにその言い伝えやどのような力があるのか全然説明が無い。
また、一部原作の設定が無かった事になっているのが残念。

キャラデザ的には線の太いタッチで描かれており、「日本昔ばなし」かよ!って感じで古臭く感じたが、昭和を舞台にした物語であるのでこれはこれで良いのかもしれない。
一方で背景に関しては実に細かく描かれており、とても良かった。

先程昭和を舞台にしたと言いましたが、原作では明確に何年頃なのかは示されてなかったが、映画ではしっかり昭和○○年と示されていた。
物語的にはほぼ原作通りなのですが、なんだろう、いまいちテンポが悪いというか、全体的に演出が下手だったわ。
かと思えば急に感動的な音楽を鳴らして絵のタッチを劇画調にする演出とか振り幅が広過ぎて謎にシュールだった。
それと、主人公の背負っているものを最初に明確に提示して居ない為、原作を読んでいないとその人物像を掴み辛いのが残念に思えた。
そのせいでさえの重要な秘密が分かるシーンであまり衝撃を味わう事が出来ない。
さらに原作では元の世界に戻ると出会った人との記憶を忘れてしまうという設定だった。だからこそあれだけ切なくて泣ける話だったのに、その設定が無くなっているもんだから、ラストシーンで全く感動出来ない。
特に原作を好きな人には全くオススメ出来ない作品だ。
ヴレア

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