1970年、ミケランジェロ・アントニオーニによるアメリカ映画。
原題: ZABRISKIE POINT(ザブリスキー・ポイント/映画の舞台の一部であるデスヴァレーにある丘陵の名称)
60年代後半の陽光あふれるロサンゼルス。
大学紛争のただ中で、大学を占拠する学生と武装警官との血みどろの衝突となっている。
主人公の二人。学生たちと距離を置く一匹狼的なマークと、金儲けまっしぐらの不動産開発会社のアルバイト秘書のダリア。
マークは小型飛行機を略奪し砂漠地帯・デスバレーへ飛ぶ。(マークは学生なのにアクロバティック飛行もできちゃうんです)
ダリアも瞑想のため、ヴィンテージなBuickを運転し同じエリアへ。
二人は出会い、砂漠の中で愛し合う。(愛し合うカップルがたくさん出現する幻想シーンも印象的)
そして、マークは、警官が待機する空港へ戻り、ダリアは秘書の仕事に向うが・・
構図/アングルのかっこよさ、ダリア・ハルプリンの美しさ、砂漠地帯・デスバレーの広大さ、ピンク・フロイドの音楽、ラストのダリアの心象/妄想シーン・・・なんとも不思議な印象が残る作品でした。