素晴らしかった…!「母と娘、恐ろしい関係よ」という劇中のセルフがグッとくる。その後に続くセリフもすごい、全部すごい。ピアノの同じ曲を、違う解釈をしたまま披露しあい、それをそれぞれ聞いているときのお互いの顔。今夜だけは本音で、と朝まで語り合ったあの内容。胸が詰まって、泣かずにはいられなかった。母に否定され続けてきた娘のつらさみたいなの、なんでこんなにうまく言葉にできるのベルイマン。
悲しくて切なくて虚しくて、苦しくて、そしてそれは、多くの娘たちが知っている感情だとも思う。それでも、離れると求めずにいられない。愛を。
この母娘の演技、イングリッド・バーグマンとリヴ・ウルマン、よかったなあ。
そして、最初と最後の、似たようなシーンが、観終わってみると全然同じには思えないの。