あっくん

ブライトスター いちばん美しい恋の詩のあっくんのレビュー・感想・評価

4.5
中古DVD良作発掘作品‼️
今回は数年前にフォロワーのヒメさんのレビューで知った悲恋の実話物です✨(ヒメさん、ありがとうございます🎶)
DVD表紙デザインのラベンダー畑に惹かれました✨(*´艸`*)

🪶あらすじ
1818年。結核を患う弟トムの看病をしながら、詩人として活動するジョン・キーツは、貧しさから親友チャールズ・ブラウンの家に居候することに。そして、隣人のブローン家で刺繍を仕事にして詩に興味のない長女ファニーとは、互いに気になる存在となっていく。

🪶感想
儚く切なくも美しすぎる実話…。。゚(゚´Д`゚)゚。
若くして亡くなった詩人ジョン・キーツの半生を恋人ファニーの視点から描いた作品。(出会いはキース23歳、ファニー19歳)

一味違うラブストーリーかもしれません…。
ベタやど直球、複雑さやドロドロと色々な愛のジャンルがある中で、本作は絵画を見ている感覚な芸術的要素ある神秘的なラブストーリーかと思います✨

美しいイングランドの田園風景にクラシックドレスとジェイン・オースティン要素盛り沢山で、春夏秋冬の自然溢れる映像の美しさはまるで水彩画の中にいる感覚の幻想的なファンタジーの世界観が醸し出しています✨(*´ω`*)

静寂すぎる雰囲気の中、両想いなのにとても繊細で儚げなキースとそれを包み込んで受け止めながらも心揺れるファニーのもどかしくなる様な、汚れなき心を持った同士の純粋な初恋…。
キースが語られる詩や手紙に綴られた美しい愛の言葉は英国の古風な恋愛らしくも、現代に無いロマンチックさが漂っています✨
(ベン・ウィショーファンには、絶対に必見の作品ですね🎶(๑•̀ㅂ•́)و)

物語の展開的には淡々と静かすぎて(繊細すぎる)伝わりづらい要素もあるので好みが別れると思いますが、この雰囲気は女性向きな映画と確かに感じました。(繊細さ溢れるジェーン・カンピオン監督作品ならではだと実感します💦)

他、そんな二人の恋を見守るファニーの弟、妹、飼い猫が良い味出してますね🎶(“だるまさんがころんだ”のシーンが凄くほのぼのさせられた🌟)

🪶実在の人物
本作の実在の人物は、25歳という若さでこの世を去った19世紀英国を代表するロマン派の若き詩人ジョン・キーツ。
出会い時はキース23歳、ファニー19歳。
貧困と家族の死と波乱の人生で生きる中で、出版は活動期間の4年足らずの間でたった3冊のみ。
特に作品の殆どが、交際期間2年で心が通じ合っているのに成就することのないファニーとの恋愛(身分違いや自らの病気等)がキーツの創造力を研ぎ澄ませ、代表的作品を次々と生むきっかけとなりました。

生前は酷評で冷遇されていたが、死後からまもなく名声は急速に拡大し、19世紀の終わりまでには全ての英国詩人の中で最も愛された一人となりました。
世界中の多くの詩人や作家に多大な影響を与え、かの有名な詩人オスカー・ワイルドもキースを理想の詩人像として讃えられたと言われています。

作品の中でもファニーへ送った切ないラブレターがこのブライトスター(光輝く星、又は北極星)。

以下和訳文章です…

輝く星よ…
あなたのようにわたしもありたい…
夜空に高く、星々を従えて輝き続ける…
眠りを知らぬ隠者のようにまぶたを大きく見開いて、永遠の波が渚をめぐって、次々と押し寄せるさまを見続けたい…
また山々や原野の上に降り積もった真っ白な雪の絨毯を眺めていたい…

いやもっと確かな命を生き続けたいと思う…
愛しい人の豊かな胸を枕にして、その胸が上下に揺れるのを感じながら、甘い欲望の中に永遠に目覚めつつ、その息づかいを聞き続けていたい…
死んでしまうまで ずっとそうしていたい…

…旅の途中の船上で、愛する婚約者ファニーへ綴った手紙に添えられていたものです…。
船上でもう死を覚悟した中、美しい言葉で綴られたラブレターはより切なさが引き立てられます💦(TдT)

🪶キャスト
監督兼脚本はアカデミー賞経験ある女性監督ジェーン・カンピオン(ピアノレッスン、パワーオブザ・ドッグ)

・詩人キーツ役のベン・ウィショー(パフューム、007シリーズ、メリー・ポピンズリターンズ)

・ファニー役のアビー・コーニッシュ(スリー・ビルボード、ジオストーム、エンジェルゲーム、16歳,戦火の恋)

・ポール・シュレイダー(ラースとその彼女、幸せのポートレート、カフェ・ソサエティ、恋人たちのパレード)

ファニーの母でブローン夫人役のケリーフォックス(ウェルカム・トゥ・サラエボ、ギャザリング)

・ファニーの弟役のトーマス・サングスター(メイズ・ランナーシリーズ、ナニー・マクフィーの魔法のステッキ、クイーンズ・ギャンビット、ラブ・アクチュアリー)
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