そう結局ピクサーもディズニーに

ブライトスター いちばん美しい恋の詩のそう結局ピクサーもディズニーにのレビュー・感想・評価

4.0
2019年 389本目

こんなファンタジーのような実話があるんですね。
冒頭から映画中そしてエンディングまで、詩を散りばめて物語は進む。
詩人ジョン・キーツと、彼に惹かれるファニーの、儚くも美しい恋物語。

この映画に出てくるような詩は、読む者の情緒や価値観によってニュアンスの変化が起きると思うので、これらを日本語訳するのは大変な作業だろうなぁ、と。詩に趣きがないと作り出せない。

恋心、嫉妬心、都度都度の心情を時には手紙にしたため、全てを詩で表すキーツの表現が好き。そしてそのキーツの気持ちを汲むために、詩を勉強するファニーも素敵。

エンディング、キーツによって語り尽くされる詩がとても美しいものだった。溢れ出るような詩を読むファニーの余生も、詩と同様に美しかったのだろう。