ふっくー

フロンティアのふっくーのレビュー・感想・評価

フロンティア(2007年製作の映画)
3.5
「ヒットマン」が大ヒットしハリウッドでも一躍有名になったザヴィエ・ジャン監督が贈るフレンチスプラッター。ハードコア・サバイバル・スリラー。

フレンチホラーはそのリアルな痛々しさと、内容の生々しさから、スプラッター好きに密かに人気ですね。
ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロや、パスカル・ロジェ、そして今作のザヴィエ・ジャンはフレンチホラーを語る上で最強のビッグ3!!笑

フレンチホラーでの四天王
屋敷女、ハイテンション、マーターズ、そして今作のフロンティア!どの作品も引けを取らない凶悪さです。

さて今作はフレンチホラー版の「悪魔のいけにえ」的な作品。冒頭のパリでの暴動は混乱の中逃げ惑う主人公グループのギャング達をリアルに感じられるようにめちゃくちゃ手ブレが激しい映像となっています笑。
そして中盤になってソーヤー一家みたいな狂人家族に囚われて仲間がフックに吊らされて、死体を解体し、豚小屋に押し込められる展開はまさにレザーフェイスがやっていた王道展開であり、みているこちらを不快にさせてきます。
そしてお決まりの「恐怖の晩餐会」が始まるんですが、ここからの展開が「悪魔のいけにえ」とは一味違った方向へと向かいます。

今作のヒロインはやられっぱなしでは終わりません!相手がショットガンやらマシンガンで追いかけてこようともオノやツルハシなどで反撃の反撃!!!!もう怒り爆発です!!!

前半のジワジワと追い詰めてくる居心地の悪い映像から一変し、後半は怒涛のスプラッターと血糊パーリナイ!!反撃はするけど、めちゃくちゃ殴られたりするので、ヒロインも血だらけになりまくりで、とてつもなく騒々しい展開に!←褒めてます笑。

終盤で狂人家族の中の1人の女の子が助けてくれるので、なんとか逃げ延びたヒロインが待っていた先とは。。
いい感じにハッピーエンドで終わらせない感じがフレンチホラーぽくていいですね。

ただR-18ならもっと画面にスプラッターを見せても良かったんしゃないかなと思ってしまったり。。。
ふっくー

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