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人間魚雷回天のoのレビュー・感想・評価

人間魚雷回天(1955年製作の映画)
3.5
僧侶で元海軍将校の松林宗惠監督、1955年の作品。
回天は1人乗りの人間魚雷。体当たり攻撃(いわゆる特攻)として考えられた最初の兵器。
この映画は、出撃直前の回天乗組員たちの物語。

ほぼ事実に基づいた設定でありながら、その辺の虚構作品よりも遥かに異様な状況。
演出に目新しさは無いけれども、このリアルかつ常軌を逸した設定に呑まれた。

ラストシーンは岡田英次の驚くべき最期だが、前夜に彼が言った「僕たちが死んでいくのは無謀な戦いを無謀なものだと気付かせるためなのです」という言葉を踏まえて考えると、更に衝撃的。
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