ベティ・デイビスとジョーン・クロフォードの競演。
妹ジェーン（ベティ・デイビス）は子供時代、人気歌手だった。大人になると、姉ブランチ（ジョーン・クロフォード）は、映画女優として成功し、姉のおこぼれしか仕事がない妹は、酒浸りになり、2人の立場は完全に逆転する。
そんな中、自動車事故が起き、姉は車椅子生活になり、嫉妬にかられ姉を轢き殺そうとしたと噂になり、妹は負い目からそんな姉の面倒を看ながら、2人きりで暮らしている。
妹は、姉を陰湿なイジメや監禁で追い詰め、姉は逃げ出そうとするが…
二人は実際に犬猿の仲だったらしい。
どちらも気の強さは有名だったから、当然だろう。嫉妬、羨望、憎悪がスクリーンから溢れ出ていて、観ているこちらにも伝わり、怖くて堪らない。。
特にベティ・デイビスの狂気。
白塗りにアイラインばっちりのメイク、子役時代の栄光を思わせるふりふりワンピに、くるくるヘア。酒灼けしたしゃがれ声で歌う昔のヒット曲。子供の頃のまんまのような喋り方。実年齢より上にしか見えず、醜いことこの上ない。怖いんだけど、なんだか滑稽で可哀想にすら思えてくる…。こんな顔、姿を晒しての怪演に女優魂を感じる。アカデミー賞ノミネート。
ラストのアイスを買いに行くときの笑顔、くるくる踊り狂う様も物悲しさが漂う。だって、あの事故は…！あれがなければ…！！
ノミネートされなかったジョーン・クロフォードがベティ・デイヴィスの受賞への反対活動を行ったという。映画の外でも、バチバチの2人…。
怖い、怖い…😱
