キッチー

何がジェーンに起ったか?のキッチーのレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
4.0
ベティ・デイビス、ジョーン・クロフォードという二大女優の共演で話題になった作品らしい。全然知らないけど...

ジェーン・ハドソン(ベティ)とブランチ・ハドソン(ジョーン)の姉妹。子供の頃、歌と愛らしさで一世を風靡した妹ジェーン、それを見ていた姉ブランチ。
ところが大人になると立場が逆転、女優として成功したブランチ、大人になっても過去の栄光が忘れられないジェーン。そんな時にジェーンが運転する車の事故により、ブランチは両足麻痺の重症を負い、女優生命を断たれてしまう。
そして現在、年老いたブランチはジェーンに面倒をみてもらう立場に変わっていた。ジェーンは贖罪のためか、姉の面倒をみているが、度々嫉妬や憎しみの感情に支配され、徐々に姉に対する態度も変わっていく。そして異常な行動はエスカレートしていき...

高齢な二人の演技が凄い作品。特にベティ・デイビスのなりふり構わない感じの演技が怖すぎる。化粧も怖いが、少女が成長しないで大人になったような、それでいて壊れているような振る舞い。そしてショッキングなシーンも...トラウマになりそうでした。ジョーン・クロフォードの苦しげな演技、彼女の大きな瞳の演技も良かったです。恐怖が伝わってきました。

ベティに絡む売れないピアニスト役のヴィクター・ヴオノ、家政婦役のメイディ・ノーマン、隣に住む女性役のアンナ・リー、脇役も存在感があって良かったです。

物語はラストで意外な展開になるのですが、
横たわるブランチ、踊るベティ...印象的で記憶に残るシーンでしたね。
モノクロだったので映像に抑制が効いていて良かった。カラーだったら生々し過ぎだと思うので...(笑)
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