1960〜80年ぐらいにかけての、ヘンリーヒルという一人の男のマフィアとしての人生を実話に基づいて描いたこの作品。
小さい頃から、ギャングに憧れていた男、ヘンリーヒルのマフィアになる過程、マフィアとしての成長、マフィアからの転落を素晴らしく映像化できたと思います。すごく自然な演技、普通の映画より長いシーン、ノーカットのシーンがよりリアルさを増していました。さらに劇中、陽気な音楽がほとんど鳴り止みません。それが、残酷な光景、行動を皮肉る感じでとても好きでした。独特の世界観がビリビリと伝わってきます。
そして、自分はこの映画を今までで1番、ギャングやマフィアを表現できているなと感じることができました。ゴッドファーザーとは少し違った視点でマフィアの新たな発見がたくさん見れ、マフィアというものの魅力が増します。
ただ、途中何度かヘンリーヒルの視点からヘンリーの奥さんの視点へと変わりました。奥さんから見たギャングの家族とかを見せたかったのでしょうが、ヘンリーの視点だけにした方が、統一性がでますし、自分はそっちの方が良いと感じました。
あと、少しだけ終わりがおとなしい気が。ほぼノンフィクションなのは分かるのですが、もうちょっと誇張した方がこのでかい映画の終わりを感じられるかなと。
映画の最後に、登場人物のその後が出てきたので、調べてみると、その登場人物と関係があった元マフィアの人のインタビューがあって、ものすごく面白かったです。この映画を観終わった後に見ることをお勧めします。彼の名前はマイケル・フランゼーゼさんです。
