まさに伝説。軽めな作風でも良質なマフィア映画が撮れるだなんて当時誰も考えなかったであろう。
“ガキの頃から大統領よりもギャングに憧れていた”
ポーリーの元で育ったヘンリーはギャングに憧れ、遂にはグッドフェローズへ仲間入り。彼らの友情と裏切りのドラマが展開される実話のマフィア作品。
人間性？価値観？倫理観？そんなもん知った事か、クソ喰らえ！と言わんばかりに裏社会で暗躍するマフィア達を濃密かつ軽快に描いた二時間半は「ゴッドファーザー」とは非常に対極的なストーリー性を持つ。
もう誰の価値観だか何だかお構い無しに人を殺し、更には家族を大事にせず別の女と浮気し...ヴィトー・コルレオーネもびっくりなマフィアの裏側。これがまた中々強烈。現実のマフィアは意外にも今作に近いのかね？てかそうであってくれw
重厚感ある骨太なストーリーと名優らの演技がリアリティを引き立てる。それが観られるからスコセッシの映画はいいですなぁ。
一度裏切った者は再び裏切る。今作でマフィアの裏切りに重点を置いた事から、国と国の繋がりも案外緩いのかも知れんとすら思ってしまう。
