柏エシディシ

血ぬられた墓標の柏エシディシのレビュー・感想・評価

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)
3.0
夏のホラー秘宝まつり、にて。
イタリアホラーの巨匠マリオ・バーヴァの監督デビュー作。
もともと撮影監督でならし、緊急時には演出もこなしていたバーヴァ師匠、念願の単独初監督、その才気は迸っている。
仕掛け扉、血濡れた過去、魔女狩り、怪奇現象、悲恋。
往年のゴシックホラーの定型をなぞりつつ、ヨーロッパ特有の滑り気、艶かしさをたたえたモノクロームの画面がじんわり気持ち悪く、怖い。
兎にも角にも、伝説的な怪奇女優バーバラ・スティールの圧倒的存在感。
目ヂカラすごい。
この人と、ダリア・ニコロディの御顔はスクリーンで観る前から知っていた気がする。きっと、怪奇漫画やホラー系少女漫画でよく拝見していたからだと思う。その影響力や特大。
本人はホラー映画中心のキャリアを憎々しく思っていた様ですが。
柏エシディシ

柏エシディシ