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血ぬられた墓標のadeamのレビュー・感想・評価

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)
2.5
イタリアンホラーの巨匠マリオ・バーヴァの単独監督デビュー作。
17世紀に吸血の魔女として処刑された女が2世紀の時を経て蘇り、復讐を果たそうとする物語です。
冒頭の処刑シーンのおどろおどろしさは素晴らしく、モノクロの映像が抜群に効果的でした。
その後は本人が復活してどうこうすると言うより、基本的には支配下にある死者たちが暗躍する展開で、ホラーの中にサスペンスミステリーの風味がするあたりは後のジャッロの前触れにも感じられました。
そして襲われる恐怖だけでなく、守るために奮闘する様子にもフォーカスされた活劇っぽい作りはハマーフィルムのようでおもしろかったです。
冒頭がピークだった感は否めませんが、ゴシックホラーの古典としても観る価値のある作品でした。
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