安堵霊タラコフスキー

血ぬられた墓標の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)
4.1
古臭いけど外連味のある演出や照明のおかげで面白く見れた。

呪いに関する話や設定は全く荒唐無稽なのに、グロテスクな表現やベルイマンに通じる厳かな演出が作品に見応えを齎していて、まるで文芸作品を見ているような気分にさせられた。(霊魂の不滅を思わせる死者の操る馬車のシーンも古風な趣があって良かった)

ホラーというジャンルではあるけど、恐ろしいというより演出に見入るような作品で、例えるなら吸血鬼ノスフェラトゥやジャック・クレイトンの回転のような作風で気に入った。