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アトランティスのこころのKaitoのレビュー・感想・評価

アトランティスのこころ(2001年製作の映画)
4.2
スティーヴンキング原作。
ノスタルジックな少年時代と特殊能力系ファンタジーのコンボ。
キング原作っぽい、人間性皆無のサイコ野郎もちゃんと登場します。

主人公ボビーは親友サリーの葬儀のため、11才まで暮らしていた故郷を40年ぶりに訪れる。

そこで思い出される少年時代。
1960年11才の夏、母と二人暮らしのボビーは貧しくても親友サリーとキャロルと遊び回って楽しく過ごしていた。

ある日、ボビーの家の2階に、アンソニーホプキンス演じるテッドという下宿人がやってくる。

テッドは自転車を欲しがるボビーに小遣い稼ぎの仕事を与え、毎日いろいろな話を聞かせた。
テッドは何でも知っていた。
そして、ある不思議な能力を持っていた。

その能力を利用しようと迫り来る謎の機関。

小さい時に父親を亡くしたボビーにとってテッドは父のような存在であり友達。
ボビーはテッドを守りたかった。


子供の頃は時間が永遠に続くと思っていたが、振り返ってみるとそれはほんの一瞬だ。

サリーとの約束、キャロルとの恋、観覧車のファーストキス、 自分中心でボビーのことはおざなりな母との親子関係、テッドとの出会い。
11才の夏、たしかに一瞬かもしれないが、それはアトランティスのように美しく楽しく苦く不思議な、二度と戻らない、かけがえのない思い出。


あ、うああ…
涙が出るというより、心が何か凄い犯された感じ。
ギュンってなった。

アンソニーホプキンスの感情が読めないようなミステリアスな演技もさることながら、子役たちが素晴らしすぎる。

T4のカイルリース、スタートレックのロシア人、君が生きた証のあいつのアントンイェルチンなる俳優がちっちゃくて超めんこい。
あとキャロル役のミカブーレムちゃん、子供なのに妙に色気があって、観覧車でのファーストキスで2度目をせがむとこなんか、危うくおっさんのせがれがアップ始めるとこだった。


「世界中の名作が君を待っている。本には純金のような価値がある。」

「もうすぐ君はキャロルとキスをする。君の人生のどのキスも、それには到底及ばない。」

「小さい頃は楽しいことばかりで、まるでアトランティスのような幻の国にいるようだ。大人になったら幻の国は消える。」

なんか心に残るっぽい名言もありあり。
思ったより評価高くないっぽいけど、あたしは好きらな。
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