言わずと知れた格闘ゲームの映画化。
ストーリーは壊滅的につまらないけど、格闘シーンが面白い、キャラたちがあの技この技で動くのが楽しい。
あれ?それってストリートファイターらしいじゃん、ってことで嫌いじゃない作品。
当時、篠原涼子with t.komuroの「愛しさと切なさと心強さと」が流れる終盤のバトルシーンを小さい頃に観て、その時にエモカッコいいという感覚が刻まれたと思う。
あれは独特のギャップだよね。
でも今観ると結構変な映画。
リュウとエドモンド本田の謎の同棲。
物語に直接関係ないちょい役のインドの少女が無駄に良い子過ぎて、どの主要キャラよりも泣ける始末。
春麗のシャワーシーンからのバルログ戦における作り手側の力の入れ方が尋常じゃない。うっかりラスボス戦以上の熱量に。
中でもとりわけ、国際的な犯罪シンジケート“シャドルー”の総裁「ベガ」の、ラスボスとは思えぬフットワークの軽さ!
「私の前に連れてくるのだ、フハハハハハ」と玉座から部下に命令しておいて次々と自分から積極的に会いに行くというこれぞ天然、お茶目なんだなあ。
そしてやっぱ1番凄いのはラスボス戦の後の映画の最後の締めくくり、こんな終わり方だったっけ?もはや口があんぐり。
やっぱ良いなあこれ、また観よう。