ひろゆき

花様年華のひろゆきのレビュー・感想・評価

花様年華(2000年製作の映画)
1.9
銀幕短評(#426)

「花様年華」
2000年、香港。 1時間38分。

総合評価 38点。

つまりフリンの映画ですね、パンチの弱い。途中 ウトウトしてしまいました。フリン映画の最高峰は、フリン大国アメリカの「テイク・ディス・ワルツ」(#315、84点)だと相場がきまっていると思いますよ。

この映画をどう評していいか よくわからないのですが、どうも世間的には名作で通っているようです。しかし なにもかもが思わせぶりのように感じました。しかも やりすぎのように。

第一に不満なのは、なぜ彼らは フリンをして仕合わせそうではないのか。米「卒業」のダスティン・ホフマンは あれほどはしゃいでいたのに。

音楽が暗くてくどい、俳優が表情に乏しい、女の顔がプラスチック張りだ、ドレスの襟が高すぎる、スローモーションが多すぎる、など ちょっとゆううつになってしまう映画です。

古寺で黄衣の青年僧を右下に遠く抜いたショットが いちばん綺麗ですね。


* *

おまけ
「フリン」について手短かに、

「ビューティー・インサイド」(#374、94点)のおまけで、恋愛について、金魚のフンのように長い考察を書いたときに、フリンについては控えて書かなかったけれど、ここでかんたんに書きます。ほんとうのところを。


相手にこころ惹かれること、相手もそう感じること、たがいの心が一定以上のチカラのモーメントで止められなく回りだすこと、それを自覚すること、それがフリンです。相手にゆび一本触れてもふれなくても、それは関係のないことです。

だから よほど注意しないといけない。ただ、どう注意すればよいかはわかりませんが。
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