ツナ

ソラニンのツナのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
3.7
ソラニンとは、ジャガイモの芽に含まれる毒素の事
好きな映画とは別に、大切な映画というのも 自分にはあるのです。

浅野いにおの同名原作を映画化した本作。落ち着いた色合いと静かな情景が染みて、でもクライマックスはしっかりと盛り上げる。飛びぬけて印象に残るという訳ではありませんが、気が付くと無性に見たくなります

途中までは正直言って面白くありません。音楽の夢を諦めきれないフリーターの種田と、OL2年目にして会社を辞めたお先真っ暗の芽衣子。そんな2人が未来を託した歌の名前が、「ソラニン」。"だらっとした毎日"を送る主人公達の前には希望の光なんて見えなくて、それでも生きなければならない日々に奮闘して、、、と、書いてしまえばよくある青春葛藤劇です。大多数の人は退屈に感じるでしょう。
でも"ある出来事"をきっかけに、物語が大きく動きます。

何を学ぶ映画でもないですが、ただ元気をくれたり、主人公達と重なる節が多かったり、自分にとって大切な一本だったりします。
現状に不満を覚えて、何をやっても上手くいかなくてどうしようもなくなった時に、助けてくれるんじゃなくてそっと背中を押してくれる。そんな映画です。

あと、主題歌及びメインテーマのアジカンが良いです。原作通りの歌詞にあれほど秀逸なメロディをつけられるとは。