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ソラニンのmmd14rのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
4.2
邦画好きじゃなかったけれど、内容はもちろん文化も含めてちゃんと細部まで理解できるって大きい。

種田も芽衣子も儚さが素敵。触れたら壊れそうなくらい繊細さがあって、社会の波に流されまいとどうにかしがみついてる感じ。観るきっかけになった友人が送ってくれた動画、種田が買ってきたノートに芽衣子が書き始めるシーン。あんな幸せ欲しい。何気ない瞬間に、ふふって笑えて感じられる幸せ。

桐谷健太(ビリー)の泣き方好きだなあ。
あいちゃんの優しさもあったかい。
加藤の蛍の光?を引いてるシーン、ベースがメロディライン弾いてるのめっちゃ好き。ベースの音やっぱり好きだなあ。

自分が好きなものだけを追い求めてする人生って、誰もが求めてるもので、実際できてる人なんてほんの少数で。なによりもそれを1番近くにいる人が応援してくれるってことが難しくて、理解し難くて。みんな生きなきゃいけないからね。ただ、それと向き合った時に、自分はそれに対してどういう感情を抱いてるのかっていうのが一番大事なんだと思う。
カメラを本気でやっていた高校時代、映画を職にしたいと有言している今。あの頃の自分と今すごく似てる気がする。好きなものを仕事にすること。好きなものを好きではなくなってしまうのではないかという怖さ。映画が満たしてくれる日々の幸せを、自分で手放すのはどうなのかと思えてしまった。
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