ayano

ソラニンのayanoのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
3.9
大学時代ソラニンを聞きながら少し寂れた最寄り駅を歩くのが好きだった。青春時代を思い出す作品ってみんなあると思うけど、私にとってこの映画がその一つ。

全ての映像と音楽が懐かしくて切ない。
昔を思い出して胸が苦しくなるけど、それが妙に心地よい。戻れない寂しさと痛みが当時を蘇らせて、あぁよかったまだ消えてなかったって安心する。

大人になんてなりたくなくて、
それでも時間は平等に過ぎていく
頭ではわかってるけど受け入れきれない2人の気持ちがわかりすぎてつらかった。


私がこの映画を初めて観たのがちょうど芽衣子と同じ社会人2年目退職寸前の時で、その時は2時間ひたすら涙が止まらなかった。

あれから数年経った今、最後まで落ち着いて鑑賞できている。あれだけなりたくなかった大人に近づいていく自分が、それはそれで少し寂しい。
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