Harigane

ヒミズのHariganeのレビュー・感想・評価

ヒミズ(2011年製作の映画)
3.9
<あらすじ>
母が営むボート屋で暮らしている中学生の住田(染谷将太)の夢は、ただ『普通に暮らす』こと。
父親はたまに帰ってきては暴力をふるい金をせびっていく。
そんな住田の事が好きな茶沢(二階堂ふみ)は常に住田に付きまとっている。
自分の人生に絶望した少年住田と、そんな住田の事が好きな茶沢の青春の行方は。

<感想>
酒に酔うたびに「あの時死ねばよかったのに」と息子に言うクソ親父は最低でした。
『普通に暮らす事』を夢見る住田少年の気持ちが、この境遇からも痛いほど伝わってきます。
同じく酷い環境の中で育ってきた茶沢だからこそ、住田を好きになり、「死なないで」と必死に訴えかけたんですね。

原作が好きなので重たい内容だとは知っていましたが、終わりが近づくにつれて嫌な胸騒ぎが、、、
ただ原作とは異なる終わり方に、ほっとしました。
「住田、がんばれ!」2人が必死に言い合うこの台詞が、心に響きました。
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