このレビューはネタバレを含みます
「えーっ!! そこでエンドかよ??・・・」という驚きというかズッコケ感。長崎の医者を呼ぶというからてっきり義弟の彼が来て怪我全快っ!という落ちになると思ったのにね。苦笑
それはともかく、伊福部音楽…
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これは面白い。一筋縄では済ませない流石の新藤兼人脚本。罪を背負った流れ者の勝新太郎がミッドサマーのような村に迷い込む話。自分以上に闇の深い本郷功次郎に戸惑う勝。感染症映画。冒頭の第何波なしつこい描写…
>>続きを読む本郷功次郎が劇中で「鯨神」と言った回数がヤバくて数えたくなる欲望に駆られるほど。黒光りしてる勝新太郎は文字通り男根。棺みたいな箱に入れられ鯨の首横で「狂ってる」と言い放つ本郷が一番狂ってるってのが良…
>>続きを読む1.はじめに:珍しい捕鯨映画
♠本第1項は、同時期に公開された『くじらびと(Doc)(2021日)』の第1項と重複しています。先にご覧になった方は、本稿をオミットして下さい。
❶アメリカ文学を代…
渾身の力作。
後に僕は怪獣のお相手ばかりと嘆いていた本郷功次郎のおそらくは代表作。
鯨神と呼ばれる巨大な鯨に取り憑かれた漁民の村。祖父や父まで鯨神のために死んだ本郷の執念と流れ者勝新との壮絶な闘い。…
文芸特撮映画って感じか。
芥川賞原作だし。
重くドロドロした人間ドラマよりも
鯨の特撮と実物大の迫力に圧倒された。
そして、ここでも伊福部昭の音楽が絶妙。
それにしても妖怪特撮祭のDCPはどれも綺麗…
明治の始めの、まだまだ因習とか習わしとかに囚われていた時代。巨大な「鯨神」に祖父、父、兄を殺され、復讐の一念に燃えるシャキ。鯨神を殺すことを悲願とする村人達。そのためなら名主は一番銛の男に娘と土地を…
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