ムー

ドラえもん のび太の創世日記のムーのレビュー・感想・評価

3.3
自分が生まれた翌日に公開された作品ってことで勝手な親近感を抱いてきた映画やけど、旧ドラのなかで一番苦手やった
ストーリーが難解で大人向けやからかと思ってたけど、どうやら違ったみたいで、見直してもやっぱり苦手

ほんとめちゃくちゃ怖いんよね、この映画
ドラえもん映画は、子供向けとは思えんほど不気味な作品、もはやホラーな作品も少なくないんやけど、それらはのび太たちの冒険が合わさることで恐怖度が抑えられてたんやと気付いた
この映画はのび太たちが徹底して第三者として描かれてるから、怖さがダイレクトにくる

大長編15周年記念作品ってことで、藤子・F・不二雄先生が訴えかけたいテーマがぎっしり詰まってるからストーリーも非常に難解
大きく捉えると人類の過ちの歴史
虫の異常進化っていうアナザーストーリーを挿し込みながらも、大枠は現実の地球と何ら変わらない
そこに突き付けられる人間の欲と業の深さ
それがめちゃくちゃ怖い、星新一的な世界観

いや、一番怖いのはあの虫たちやねんけどね笑
あの虫人間、原作の最終巻の最終話にも出てきて、その話がこれまたすんごい不気味で、、
トラウマです笑
でも、先生の伝えたいメッセージはすごく心に響いた
苦手ではあるけど、いつか子供ができたときに是非とも見せたい一作

海援隊の主題歌がすごくいいうたです
ムー

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