高田A

風たちの午後の高田Aのレビュー・感想・評価

風たちの午後(1980年製作の映画)
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世の中に「愛」と「恋」の違いを語る言葉は数多く存在するが、この映画の前ではそうした説明めいた言葉が野暮なものとして聞こえてしまう。今にも風に溶けてしまいそうな夏子の声を大切に頭の中で反芻させることで、「愛」の抜き差しならない残酷さが浮き彫りとなってくる。それでも愛する人のためだけの薔薇が敷き詰められた部屋で、彼女の幸せを想う。