風たちの午後の作品情報・感想・評価 - 3ページ目

風たちの午後1980年製作の映画)

製作国:

上映時間:105分

3.9

あらすじ

「風たちの午後」に投稿された感想・評価

TsutomuZ

TsutomuZの感想・評価

3.0
子どもたちが遊ぶ賽の河原で愛をささやく。

ラストに、薔薇の葬列などの70年代新宿の風を感じた。
まさと

まさとの感想・評価

4.1
矢崎仁司監督24才の時の自主制作作品にして幻のデビュー作を限定公開にて鑑賞。
荒削りではあるが、LGBTやストーカーなどの言葉すらなかった40年前に純愛を音や台詞に頼らず映像で魅せる傑作で是非耳を澄まして体感して欲しい。
「人が人を愛することを、愛が動機ならやっちゃいけないことは何一つない」
決定的瞬間を美しく残酷に切り取った場面多数。中でも歯磨きのシーンは生涯忘れんと思う。
「今なら完全ストーカーだね」「キモっw」…… 未だにそんな世界に対してびくびく震えながら「うるせえよ」って、消え入りそうな声で必死に言い返していた気がします彼女。そんなん嫌えるはずもなく。
本当にセリフ聞こえない。

純粋すぎる愛は
狂気と言ってしまえば狂気なんだけど
美しいとさえも思ってしまうよな。

40年前の映画とは思えないみずみずしさ。
「21世紀〜」周辺の監督たちが今やりそうなことを40年前に矢崎仁司がやってる。

それにしても私は矢崎さんの映画を理解する器量が足りてないみたいだ。
悔しい。
dita

ditaの感想・評価

4.5
@シネ・ヌーヴォ   

ぽたぽた落ちる水滴はあなたの心臓の音、降り続く雨はわたしの涙。トイレに吐き出すあなたへの愛は汚水にまみれて消えてゆく。愛にまみれた汚水を覆うマンホールをくるりと回り、わたしは再び愛を取り戻す。

あなたに触れてほしくて、あなたのものになりたくて、わたしの一部をあげたのに、わたしの思いはあなたに届かず、わたしの一部はあなた以外の手に渡る。世界はぐるぐる回り続け、わたしはくるくる回り続ける。回った先に新しい世界を期待しながら。回った先の変わらない世界に失望しながら。

あなたとの永遠を手に入れるためなら、わたしの一瞬なんて捨てても構わない。痛みと引き換えに宿した命は、わたしの中で膨らみ続け、その泣き声が、わたしの愛が、いつかあなたに届けばいい。薔薇は枯れてもわたしの愛とわたしの命はあなたの部屋で永遠に咲き続ける。愛がなんだ。わたしの愛は、わたしのものだ。
エンドロールに保坂和志の名前を見つけ、急いでパンフレットを買った。いや、矢崎監督と保坂和志と長崎俊一(彼は脚本でクレジットされてる)が同い年で80年に一緒に映画作ってたなんて! 不勉強な私はまるで知らず。

『ユキがロックを捨てた夏』も事故で散々なことになってしまった『九月の冗談クラブバンド』もリアルタイムで経験しているし、保坂さんの本は(半分くらいは文庫だけど)ほぼ全部持ってる。
彼ら三人は、学年でいうと私のひとつ上。矢崎さんをフォローし始めたのは最近のことで、ほんとに我が不明を恥じます。

で、映画自体のことを。
唯一の不満はクローズアップのカメラの揺れ。特に水滴ポタポタの流しの蛇口…。もちろんセットを建てる余裕のあるはずもなく、実際のアパートを使った撮影にはカメラ位置に苦心惨憺だったこと、パンフにも触れられています。にしても、あの揺れはねえ。

あとは完璧。ほんとにあの世界、全部身の回りにあったわ、当時。とてもドラマとは思えない既視感。確かにああいう20代の日常が、あの頃あったんですよ。
HAIGやホワイトといったウイスキー、レイヤーのヘアスタイル、砂浜に沈み込むヒール、そして117クーペ!!

やたら雨の降る東京も良い。そのくせスクリーンからベタつく湿気(中上健次系の、でも中上もすごく良いのだけれど)は感じられず、晩夏の熱もクリスマスの寒さでさえ、恐らくは意図的にカメラから除外している。
そうした「小細工」が気取りではなくリアルをスクリーンに定着させる工夫になってるところが実に好みです。

あと、トップとラストのパートカラーは日活ロマンポルノへのオマージュを感じたなあ。

パンフに載ってるシナリオ、ゆっくり反芻してみたい。
映画館で鑑賞

「感情」で出来た作品。

溢れ出る「愛」と、滴る「嫉妬」。
そして、少し滲む「狂気」。
それぞれの隣には「純粋さ」がいる。

お互い分け与えていたのは事実。だけど、無いと有るとでは違う。

こぼれてしまう口元を、何度も何度も拭い、抑える。自分の目には、そう映りました。

“人間”です。
錆犬

錆犬の感想・評価

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2019/04/28 名古屋シネマテーク
デジタルリマスター版
Sios

Siosの感想・評価

4.3
二人の女の組み合わせが最強。
クールビューティーなミツを徹底マークするナツ。

ほくろが可愛らしいお顔。なのに、その垂れ目から、ちょっとぷにぷにした体全体から、火の玉のような念を発していそう。

物に情を乗り移らせる感じも面白い。白いハンカチを顔に乗せたり、血の表現だったり色々凄い。
映画で和式便器これだけまじまじ見るの初めてかも。かなり硬派。

後半の真っ直ぐさは畏敬すら感じる。
ゴミの使い方にはもう泣くよりほかない。
まい

まいの感想・評価

4.0
愛が動機ならやっちゃいけないことは何一つないなんて思わないけど、
愛が動機ならやっちゃいけないことは何一つないなあと思った