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踊る大紐育(ニューヨーク)のhollyのレビュー・感想・評価

3.5
水兵3人組のNYでの一日休暇を描いたミュージカル。
冒頭の "New York, New York" から歌に踊りにかっ飛ばしているので物語はとってもスピーディーなのですが、映画とはいえ盛り沢山すぎる内容がたった1日のお話だということが笑えます。

話のベースは違うけど出演者が同年公開の「私を野球につれてって」からケリー、シナトラ、ジュールス・マンシン、ベティ・ギャレットの4人がそのまま使われているので、やや新鮮味に欠けるかも。
でもタップの女王アン・ミラー姉さんとダンサーであるヴェラ=エレンが加わったのと、初の野外ロケ効果もあって、前作よりはかなり豪華に仕上がっている印象。
ダンスシーンも多く、ミュージカル感も増しています。

個人的には、序盤の「ミス・地下鉄」イメージメドレー風なシーンがお気に入り笑
そして毎回ヴェラ=エレンの驚異的細さのウエストに目を奪われます。必見です。

終盤のドタバタ感はこの時代の映画だから許されるのかな、と思います。
終始愉快だった割には、ラストシーンは仄かに切なさが残って印象的。

余談ですが、ブランヒルドのルームメイトであるルーシーを演じているのはTVドラマ「奥さまは魔女」の騒々しい隣人グラディスさん役で知られるアリス・ピアース。
この時代はコミュニティが狭くてとても興味深いのです。
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