このレビューはネタバレを含みます
GW 1日一本映画を観る 3日目
とにかく現実味が凄かった。
ソマリアの人々のピリピリした空気感
最初の戦闘に行く前と戦闘後の兵士たちのテンションの変化
被弾したレンジャーたちの傷口やリアクション
決して油断してるわけではないのに被弾して死んでいくレンジャーたち
直視するには痛々しすぎるけれど
必死で生きようとするレンジャーや
生死を問わず1人残さず連れて帰らせようとするガリソン少将や仲間たちに
目を逸らさずにはいられない作品だった。
ソマリアの人を救うつもりで介入したのに
ここの時点では結果的にはなにも変えられず
ただひたすらに人が死んでいくのが辛かった。
ヘリが墜落した際に助けに向かったデルタの人たちも、最終的には数に叶わず死んでしまい
ソマリアの人たちが寄って集って死んだあとも暴力を振るったり、服を脱がせてどこかへ運んでいく映像が恐ろしくて
でも彼らも家族や友達を殺されたのだと思うとなんとも複雑な気持ちにさせられた。
ラストに向かう途中、ガリソン少将が床に垂れた血を拭き取ろうとするシーンの表情や仕草もとても痛々しかった。
一緒に鑑賞した人はこの作品が本当に好きで何回も観ているらしく、
このシーンでは血が拭き取れずに床に広がっていく描写が、ソマリアに介入するも余計に混乱させたことを示唆しているのではと言っていた。
「なるほど確かに」と聞きながら思いつつ
今回の作戦で拭き取り切れないほどたくさんの人の血が流れていったかというのも表現されているのかなとも思った。