TSUTAYAみんなが愛してやまない365本
348本目
「1人も残すな。必ず全員連れて帰れ。」
ソマリア紛争にアメリカ軍が軍事介入し、多数の犠牲者を出すこととなったモガディシオの戦いを映画化。20年前の作品。
オリンピック開催2ヶ月となった今中止を求める言葉の中に、「損切」という言葉がよく出てくるようになった。何兆円もかけた予算。やらなければその全てが無駄になり、さらに多額の賠償金が発生？する為中止ができないという今の現状。
しかし、オリンピックを開催したことによる変異種感染爆発や医療の崩壊や、国際社会からの日本非難や外交の弱さへのマウントといった更なる悲劇を回避する為には、損切りする局面なのではないだろうか。
この映画でも、余裕ある作戦だった筈が、墜落したヘリの2人の人間を助けようとするあまり、結局は19名が犠牲となる。
名誉勲章を貰った2人にしてもさぁ。その2人を下ろす判断を本人達の決断に任せてしまってる上の人間💦
「多分まだ助け来ないけどいいの？じゃあ行ってこい。誰も残すな！」じゃないっつーの。
「日本開催できるよね。緊急事態宣言？何とかなるでしょ。安全安心でね。」じゃないぞバッハ。
被害を被るのは実際に動く人間。指示を出す人間は取り返しのつかない結果になっても「だって本人がやるって言ったんです。」ってその責任とってくれないぞ。本当にそこ自分の命をかけるとこなのか。彼らにだって大切な家族はいた筈で。
仲間の為に闘い、何とかして彼らを救おうとする兵士達の🪖姿はカッコ良かったけれど、でもそれを美談と単純に受け取ってはならないと感じる。戦闘に巻き込まれて死んだ子供を抱える父の描写があったり、モガディシオで亡くなった民間人の死者数に触れているあたりフェアな映画だと思った。
2021-72
