竜平

シャンハイ・ナイトの竜平のレビュー・感想・評価

シャンハイ・ナイト(2003年製作の映画)
3.0
東洋と西洋の凸凹コンビによる奮闘を描く『シャンハイ・ヌーン』の続編。

今回の舞台はイギリス、ということで前作のジャッキー・ミーツ・ウエスタン的なニュアンスはなくなり、ガンマンから騎士へ、銃から剣へとガラリと作風を変更。まぁ個人的には西部劇の雰囲気が好きだったけども。タイトルをヌーン(午後)とナイト(夜・騎士)で掛けてるのは上手いっちゃ上手い。ジャッキーとオーウェン・ウィルソンのいがみ合いにも似た掛け合いは今作でも健在。しかし舞台が変わったこともあってオーウェン演じるロイの見せ場がほぼなくなってしまった印象、完全にサブキャラと化してしまってるし、凸凹コンビを楽しむ映画ではなくなったかな。まぁジャッキー単体の映画として見ると安定のアクションではある。障害物や道具を使ったお馴染みの格闘。『ラッシュアワー』で見せた骨董品を守りながらの立ち回り、あれの逆パターンが見れるのはおもしろい。ただアクションの最中に「Singin' in the Rain」をBGMで絡めてくるあたりの、なんというか無駄なコミカルさ、なんだかなぁ、というのは個人的見解。

著名人の名前が出てきたりして遊び心は満載だし、初登場の妹も可愛い。がしかし総じて、前作と比べるとやっぱり物足りない。そんな続編の宿命を背負いまくってしまった続編。ドニー・イェンとの対決、もっと長く見たかった。
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