城岩いと

ザ・ブルード/怒りのメタファーの城岩いとのレビュー・感想・評価

4.0
親と子、またその親の親。
終わってもまた繰り返される悪夢的な構造。

クローネンバーグの作品はクリーチャーやグロテスクな表現に目がいきがちではあるが、その裏にあるものを無視してはいけない。

この後「スキャナーズ」を撮り、「ザ・フライ」と続いていく。
どこかやはり、人間とは切ってもきれない静かな怒りや哀しみを感じさせる。

最初は訳がわからなかったが、気づけば伏線だらけでよく出来た話になっている。物凄く奇妙だが。

クローネンバーグは女性に恨みでもあるんだろうか。たいてい良い描かれ方をしないから。
城岩いと

城岩いと