タケオ

ベオウルフ/呪われし勇者のタケオのレビュー・感想・評価

ベオウルフ/呪われし勇者(2007年製作の映画)
3.2
「ベオウルフ」とは、8〜9世紀に掛けて成立したと言われる英文学最古の叙事詩で、「指輪物語」の作者J•R•R•トールキンもこの英雄譚の研究者として知られているように、多くのファンタジー作品に多大な影響を与えた正に原点とも言える作品だ。

しかしロバート•ゼメキス監督は、そんな本作を以前から執念を燃やしていた"パフォーマンス•キャプチャー"と共に「誰もが讃えてきた伝説の勇者ベオウルフは実は虚栄心と欲に溺れた"人間"で、最期は自らの過ちと共に滅び去った」という現代的な解釈で蘇らせた!

色々と不満もあるが、約3000行という大長編を見事に再構築し114分にまとめきったニール•ゲイマンとロジャー•エイヴァリーの脚本には拍手を送りたい!

また、基本ベースがファンタジーである一方で、至る所に下品ささえ感じられる描写が散りばめられている点も興味深い。

ベオウルフVSグレンデルの野郎脱ぎ全裸対決シーンでの煙や剣柄を用いた芸術的な局部隠しは、笑いを通り越した感動すらも覚えてしまう。いや、やっぱり爆笑必須だ‼︎

アンジェリーナ•ジョリーがフルCGヌードを披露したことでも評判となった本作だが、正直良い意味でも悪い意味でもそんなことどうでもよくなるぐらい濃厚かつアクの強い作品だ‼︎‼︎
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