FREDDY

ヘルレイザー4のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ヘルレイザー4(1996年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

自身の小説『ヘルバウンド・ハート』をクライヴ・バーカー監督自らが映画化したホラー作品『ヘル・レイザー』シリーズの第4作である本作は、2127年の宇宙基地「ミノス」を舞台に、18世紀のフランス、玩具職人のフィリップ・ルマルシャンが黒魔術を信奉するオカルト集団のリーダーで貴族のデ・リールの依頼を受け完成させたパズルボックスが悪用され、デ・リールの儀式によって呼び出された悪魔が生贄の女性の肉体に宿り、"アンジェリーク"として解き放たれたことで何代にもわたって一族が背負うこととなった"宿命"に終止符を打つべく、先祖が果たせずにいた地獄の門の破壊に乗り出した、自身が設計した宇宙基地を占拠し、パズルボックスを解きピンヘッドを呼び出した直後に宇宙警備隊によって身柄を拘束され、隊員のリマーから取り調べを受けていたポール・マーチャント博士による復讐劇が描かれた作品となっているのだが、本作は"ルマルシャンの箱"を作った玩具職人のフィリップ・ルマルシャンをはじめとした一族が背負った"宿命"に焦点を当てたドラマが展開されるので、本シリーズの要であるパズルボックスについて多くを知れる点はとても面白かったですし、何世代にもわたる物語が描かれている点も良かった。ただ、前3作の血筋を断ち切った内容となっていて、舞台がまさかの2127年の宇宙ステーション。そして今回新たに登場したキャラクター"アンジェリーク"がわりと印象薄なキャラクターとなっていて面白みはなく、もはやホラー映画でもない。血筋をそのままとした脚本が練られていたらどうだったのか。色々と残念な作品でした。
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