SatoshiFujiwara

ハロルドとモード/少年は虹を渡るのSatoshiFujiwaraのレビュー・感想・評価

3.7
予備知識ゼロで観たが、どう考えてもガス・ヴァン・サントの「永遠の僕たち」はこの映画へのオマージュですよね。突拍子がなく笑えてかつたまにグロテスクな展開がありがちなアメリカン・ニューシネマとはひと味違って感傷的じゃないのがよい。これみよがしなニクソンのポートレイト、軍人(言うまでもなくこの2つのはベトナム戦争への皮肉)、花についての会話はフラワーチャイルドつまりヒッピーの暗喩、ハラキリ(三島由紀夫の自決との関連? 三島が死んだのが1970年、この映画は1971年。ハロルドがハラキリするシーンでは琴の邦楽が流れる)、フロイトのポートレイト(無意識=ドラッグでのトリップのほのめかし)など、もう当時のアメリカの空気が真空パックされているかのよう。80歳のモードばあちゃん、素敵だわ。