momohide

ハロルドとモード/少年は虹を渡るのmomohideのレビュー・感想・評価

4.6
446mark
レビュー2521人目


素晴らしい映画ほど上手くレビューが書けないのは何故でしょう_:(´ཀ`」 ∠):?
まだまだ言いたいことは沢山あるけど、気持ちがフレッシュなうちにとりあえずの簡易レビューをば。


大切なものは沢山あるけれど別に欠けても構わない、固執しない。
形あるものはいつかなくなる、永遠はない。
だからこそ型にはまらない。
花の形が全て同じだとしか思えない人生ほどつまらないものはない。

モラルに縛られ人生を誤魔化すな。


自殺の真似事(かなりのクオリティ)や他人の葬儀に参列するといったちょっと変わったどころではない趣味を持った所謂「死」に対する憧れや好奇心を持つ青年ハロルド(19歳)が
人の車を盗み(無免許)街路樹を盗み森へ植え直しに行く破天荒だけど天真爛漫、生きることを肯定する行動力お化けおばあちゃんモード(79歳)と出会い、恋に落ち、そして変わっていく話。

これはかなり変わったユーモラスな作品。
モードの言葉の珠玉の数々、何度も観直して全部の台詞覚えたいほど。
彼女の生き方は真似できないけど、生き様は真似したいと思う。

終始コミカルな小ネタを挟んでるので説教臭くなく、
後半、モードはアウシュビッツの生き残りってことが判明しそれ故の思想なのかなと思うと説得力がより増す。
ラストの霊柩車ピョーンのシーンはハロルドの新しい人生の始まりを告げている。


ハラキリからのスキヤキは声を出して笑った。
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