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トーマス・クラウン・アフェアーのtakのレビュー・感想・評価

3.5
スティーブ・マックイーンの主演作「華麗なる賭け」のリメイク。オリジナルが大好きなんだけど、このリメイクは別な映画として楽しめた。

ピアース・ブロスナンって、すごい”ええかっこしい”なんだろうな。「トーマス・クラウン・アフェアー」は、自身でプロデューサーも兼任して、大人のためのゴージャスな娯楽映画に仕上げている。とにかくキザでかっこいいブロスナンが見られる。

楽しみのために絵画を美術館から盗み出すお金持ち。その設定だけでも憧れちゃうんだけど、やることなすことが粋。クライマックスは、こっち側の僕らがルネ・マルグリットの絵画の中に紛れ込んでしまったような気持ちにさせてくれる。金に物言わす嫌なヤツ、という印象よりも、その使い道を誤った無邪気な少年のようだ。ジェームズ・ボンド役より魅力的に見えた。共演の調査員役レネ・ルッソは、「ザ・シークレット・サービス」や「リーサル・ウェポン」と気丈な役柄が多いだけに、オンナを感じさせるこの演技は心に残る。

オリジナルに出演したフェイ・ダナウェイがきちんと出てくるのもいいし、オスカー主題歌賞を獲得したオリジナルの主題歌 The Windmills Of Your Mind(風のささやき) をスティングに歌わせるところがまた憎い人選。
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