クィーン・ケリーの作品情報・感想・評価

「クィーン・ケリー」に投稿された感想・評価

9割内側からの切り返し、照明もズレズレ、超個性的な監督シュトロハイムの伝説級の映画としてせせこましいポータブルプレイヤーから一部分を受け取った。本作を見ずして書かれた映画評は価値がないと思わせるほど凄い。永遠のベスト級。
背徳極まりない結婚式や女王のベットでの情事、キリストに王子に会えるよう祈ったり、馬上へ投げるパンティ、暖炉の揺らめく灯、裸のキッスみたいな鞭打ち、橋から飛び降りる、物凄いイメージの連続
製作された部分だけでも素晴らし過ぎた。グロリア・スワンソンが王女になる前までの話。王様と出会う正面からの切り返しとかパンツの下りとか大好き。なんといっても素晴らしいのは、シーナ・オーウェンが入っている風呂?(記憶が曖昧)のセットとシーナ・オーウェンが鞭でグロリア・スワンソンを城から追い出すとこ。後半に出てくるタリー・マーシャルの不気味さはヤバい。サイレント映画に出てくる悪役はみんな顔が怖いから大好き。
初めてグロリア・スワンソンを見たのが『サンセット大通り』。なんかすごい迫力のおばさんがいると思った。そんな彼女の全盛期の作品が見たくて鑑賞。

横顔が美しい。純真無垢な修道女より、気の狂った女王の役の方が似合いそうだけど。売春宿の女主人になった場面まで撮影されていたら彼女の妖艶な美しさがスパークしただろうに、勿体無い。

シュトロハイムの監督作だけに宮殿のセット等細部まで凝りに凝って作ってあるはず、と思って見るとどれだけ彼がお金をかけていたかが分かる。そりゃ、途中で首になるわ。人間のエゴや嫉妬心といった汚い感情を描くのが相変わらず上手。
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sの感想・評価

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スワンソン・エンディング版
おもしろかった
グロリア・スワンソンが金だして製作した映画で未完成なんだが、その第一部だけ残ってて、DVD になってるのは当然その部分のみ。

話はと言うと、そのスワンソンが清純少女(顎長ババァにしか見えないので全くのミスキャスト)で、イケメンプリンスに見初められたあと堕ちてくっていうダークシンデレラもの。

シュトロハイムの中でも特に演出も洗練されてるしかなりの完成度と思ってるので、未完なのはほんと残念。
プリンスが修道院でボヤを起こして、スワンソンを拉致するシーンなんかコメディとしても面白いし最高ですよ。

ただ、なんと言ってもスワンソンがアフリカに渡ってから結婚するはめになる、両松葉杖の爺のキチガイルックスっぷりが最強でして、顔だけで放送コードに引っ掛かるレベル。
シュトロハイムの変態描写も直接的で、本当はスワンソンの手に涎を垂らすシーンがあったらしい(笑)

未完になったのはそれでスワンソンがぶちギレたのが原因だったとのこと。
それ以外だと、プリンスとスワンソンが出会うシーンでの馬上との切り返しが良かった。
全体的に、まるで小津のような正面からの切り返しが多い。
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