kazu1961

Mのkazu1961のレビュー・感想・評価

M(1931年製作の映画)
4.0
▪️JP Title :「M(1931)」
Original :「M」
▪️First Release Year : 1931
▪️JP Release Date : 1965/08/18
▪️Production Country : ドイツ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-634 再鑑賞
🕰Running Time : 109分
▪️Director : フリッツ・ラング
▪️Writer : テア・フォン・ハルボウ、フリッツ・ラング
▪️MusicD : ※※※
▪️Cast : ピーター・ローレ、オットー・ベルニッケ、グスタフ・グリュントゲンス
▪️My Review
ラスト20分に全てが凝縮された作品ですね。とにかくテーマが深淵。悲劇的な最期を迎える幼女連続殺人犯の異常な精神よりもさらに腐敗を極めている社会全体を批判している、そんな作品です。とても90年近く前の作品とは思えない現代的な面白さに、最初からグイッと引き込まれるトーキー黎明期の傑作です。
本作、ベルリンを舞台に、連続殺人犯が警察と犯罪者たちに追い詰められる様を描いています。ラングの代表作であるのみならず、サイコスリラー映画の始祖として高く評価されています。また、アメリカにおけるフィルム・ノワールの成立に大きな影響を与えた作品としても有名です。
光と影を効果的に使い、犯人の恐怖感や民衆の狂気を巧みに描き出しています。映画中にBGMは存在しないものの、エドヴァルド・グリーグが作曲した劇音楽『ペール・ギュント』第一組曲の一節である「山の魔王の宮殿にて」が、殺人犯が好んで吹く口笛として効果的に使用されているのが印象的です。

物語は。。。
幼い少女が次々と惨殺される事件が発生。警察当局の懸命な捜査にも関わらず犯人の見当は全くつかず、やがて暗黒街にまで捜査の輪は広げられます。これを機に暗黒街の面々は独自で犯人探しを開始、浮浪者や娼婦まで動員し憎き少女殺しを追い求めます。やがて盲目の老人の証言が有力な手掛かりとなっていきますが。。。

▪️Overview
「月世界の女」「スピオーネ」と同じくテア・フォン・ハルボウ脚色、フリッツ・ランク監督の結合の基に作られた映画でデュッセルドルフに起こりし実話を基にして撮影台本が執筆されたものである。主なる出演者はペーター・ローレ、エレン・ヴィドマン、インゲ・ランドグート、グスタフ・グリュントゲンス、フリードリッヒ・グナス、フリッツ・オデマー、テオドル。ロース、オットー・ヴェルニッケ、ゲオルク・ヨーン、ローザ・ヴァレッティ、ヘルタ・フォン・ヴァルターの面々。キャメラは「三文オペラ(1931)」「西部戦線一九一八年」のフリッツ・アルノ・ワグナーが担任である。(引用:映画. com)
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