<概説>
戯曲家シェイクスピアによる最も名高いであろう悲恋の物語。モンタギュー家とキャピュレット家の確執によって翻弄された男女の恋愛は、避けようのない悲劇へと転落していく。
<感想>
「おおロミオ!あなたはどうしてロミオなの!」
やかましい!私のイチオシはこっちですわ!
"If I profane with my unworthiest hand
This holy shrine, the gentle sin is this:
My lips, two blushing pilgrims, ready stand
To smooth that rough touch with a tender kiss."
(以下訳文)
もしもこの卑しい手が
聖なる御堂を汚すなら
優しい罪はこれ
僕のくちびるは顔赤らめた巡礼ふたり こうして控え
そっと口づけして 手荒な手の痕を清めよう
シェイクスピアの言葉巧みさには毎度驚かされますけれど、接吻を巡礼に例えるその文才には頭を垂れるばかり。
恭しく。しかしどこか強引に。
こんな名句で口付けを迫られたら絶対拒めません。こうして原文を読み返しているだけで絶叫したくなる気分。
あまり代表的な句には挙げられませんが、私は大好き。
もしご覧になるのでしたら、皆様も自分のイチオシの台詞を探してみてはいかがでしょうか。