虎舞羅ーコブラー

十三人の刺客の虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

十三人の刺客(2010年製作の映画)
3.9
1963年の映画『十三人の刺客』を、三池崇史監督がリメイクした時代劇。

・あらすじ
江戸時代後期の弘化元年。明石藩主松平斉韶は残虐非道な暴君だった。彼を討ち取るため、新左衛門は仲間を集める。やがて十三人の刺客が揃い、壮絶な戦いが始まる…。

・感想など
やっぱり三池さんにこんな作品を作らせると上手いなぁ〜!
PG12指定ながらも、かなり痛々しい斬り合いと残酷描写。見ている側にも伝わるような暴力描写は、やはり三池さんらしい。(あと、三池作品お馴染みの首コロコロも…💦)
時代劇とは言いながらも、善悪はっきりとしたストーリー展開と程良く笑える要素があり、とても見やすい作品だと思います。特に伊勢谷友介さんの演じるキャラクターには笑わせてもらいました。😂
稲垣吾郎ちゃんが、かなり残虐非道な悪役を演じていて意外でしたね。人と人が命を奪い合う姿、そして命を狙われる状況を「人生で一番楽しい」と表現する程の狂気。それを上手く表現出来ていて、吾郎ちゃんの凄さを再確認しましたね。
ラスト40分以上に渡る壮絶な斬り合いは、邦画史に残る程の迫力。最初は凄まじいスピード感で殺陣を見せ、次第に疲労疲弊から敵も味方も死んでゆく様を恐ろしくリアルに見せていくスタイルは、まるで私達までもを合戦に放り投げられたかの様な気分にさせます。

三池崇史監督の中では「初恋」に次いで好きな作品でした。
時代劇が苦手な方でも、ご興味があれば是非!