このレビューはネタバレを含みます
サムライ十二人+αが悪逆非道のお偉いさんを討たんとするお話。
作中では藩の名前や役職がばんばん飛び交っており、時代劇に馴染みのない一般人には何のことだかわかりにくいが、とりあえずその要点だけ押さえて聞き流しておけば別段問題はない。
メインの合戦シーンでは撮りたい画を優先するあまり、設定がふわふわしていたのが気になりました。
・戦に武士道も卑怯もないという話だったのに、まだ射ち尽くしていない弓矢を放棄する面々
・縄を切ると左右から飛び出す便利な柵
(高い櫓を倒壊させて道を塞ぐで良かったのではないかと思います)
・一刀する毎にわざわざ持ち替える必要性を感じなかった地面に刺した刀
・武芸に秀でていたわけでもない松平が見事な刀投擲
・山で出会った男の意味不明な肉体
殺陣自体は良かったですが、十人以上も散り様一人一人丁寧に見せられると流石に飽きがきた。
前半でその存在感を遺憾なく発揮した松平(稲垣吾郎)の狂人さだけがただただ印象的。