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十三人の刺客のgolのレビュー・感想・評価

十三人の刺客(2010年製作の映画)
4.6
こちらも再鑑賞ですが、
間違いなく面白いです。

自分は両親が歳を取ってからの子供なので、
小さい頃に観ているテレビとか音楽とかが、
おそらく同年代の人達よりは
渋めだと思うんです。
「はぐれ刑事」は毎週観てましたよw
時代劇も好きで、
「大岡越前」とか「暴れん坊将軍」とかは
普通に観てましたけど、
中でも一番ハマってたのは
「三匹が斬る」でしたね。
今思い返してもバランス最強でしたね。

とまぁ余談は良いとして、
再び役所さん主演の時代劇が観れるだけでも、
自分としては思い入れが半端ないんですよ!
まぁ、その前にも何作も出ているでしょうが。
あぁ、幸せ。。。

で、ここからはこの映画の事を。

稲垣吾郎さんの極悪ぷりが
凄く話題になった作品ですね。
確かにとんでもなく極悪ではあるんですが、
続けてクズが出てくる作品を観た影響か、
松平斉韶、単に悪いと判断するのは
どうなのかとも思えてきました。

侍が既に民草からは
かつてのように恐れられ、
崇められる存在ではなくなった時代で、
侍としての存在意義を見出させてくれる意味では
松平斉韶は救世主なんじゃないかなと。
倫理を度外視すれば、
それぞれが必死に生きようと足掻く、
宿場での死闘は、
松平斉韶の言葉を借りるならば、
「今までの人生で一番楽しい」はず。
充実しているという意味ではですが。


一般的な善と悪と思われている事、
相対的に両者が存在していればこそ、
この世界が成り立っているのだから、
お互いに存在し続けなければならない。
だから決して両者は歩み寄れないし、
どちらかがどちらかを上回る事も決してない。

うーん、いよいよ自分には
分からなくなってきましたね。

ちょいと頭が極端になり過ぎているので、
バランス取りたいと思いますw
gol

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