三池崇史×時代劇=黄金比率です。
これほどにダイナミックで、媚びを排し、勝負に挑み、大勝利をかっさらっていった映画は珍しい。『七人の侍』以来といっても過言じゃないでしょ。
堂々とした構成、知力と武力の総力戦、豪華キャストが稲垣吾郎を殺すために注がれる。吾郎ちゃん、正直言うと期待はとっても薄かった。
スイマセン…ハッキリ言って完全に降参です。これは一世一代の名演だと申せます(暴君には間違いないが、深みのこもった暴君です)✨
松方弘樹、伊勢谷友介(岸部一徳とのアレは本当に大爆笑)、山田孝之、市村正親…皆さんも素晴らしい。ラスト50分に及ぶ戦争も圧巻です(もはやこれは戦じゃない。戦争の次元です)。
これは『七人の侍』や『プライベート・ライアン』以来、血の大河に燦然と輝く一輪の名画。
生きてるうちにこれを観なきゃ、日本映画は語れない!